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Credit: canva
health

あるスナックを食べると「脳の血流が増加」し「記憶力が向上」する

2025.12.02 07:00:10 Tuesday

高齢になるほど「忘れっぽさ」や「集中力の低下」が気になり始めます。

しかし、そんな脳の衰えを和らげる“意外なスナック”があるとしたらどうでしょうか。

オランダ・マーストリヒト大学(Maastricht University)の最新研究で、ある身近な食べ物を16週間食べ続けただけで、脳の血流が増加し、記憶力が改善するという驚くべき結果が報告されました。

そのスナックとは、食塩を使わず皮つきでローストした「ピーナッツ」です。

研究チームは「手軽で安価な食品なのに、脳の健康をこれほど支えられるとは予想以上だった」と話しています。

研究の詳細は2025年12月の学術誌『Clinical Nutrition』に掲載されました。

This common snack enhanced memory and brain vascular function in a 16-week trial https://www.psypost.org/this-common-snack-enhanced-memory-and-brain-vascular-function-in-a-16-week-trial/
Longer-term skin-roasted peanut consumption improves brain vascular function and memory: A randomized, single-blind, controlled crossover trial in healthy older adults https://doi.org/10.1016/j.clnu.2025.10.020

脳の血流が落ちると、記憶力が衰える

加齢に伴い、の血管は弾力を失い、血流の効率が低下します。

脳は体重の2%ほどしかないにもかかわらず、体の酸素の20%を使うほど“燃費の悪い臓器”です。

酸素と栄養が届きにくくなると、記憶や思考の処理に関わる神経細胞の働きが鈍り、認知機能の低下につながります。

研究者たちは長年、血管の健康を保つ食品を探してきました。

とくに注目されているのが、一酸化窒素(NO)という血管を広げる物質を増やすアミノ酸やポリフェノールを含む食べ物です。

今回の研究で対象となったスナックは、まさにそれらの成分を豊富に含んでいました。

さらに今回選ばれたスナックには「皮」がついていることも重要でした。

皮には抗酸化作用を持つポリフェノールが多く、血管の健康をより強力に支える可能性があります。

では、この食品を実際に食べ続けると、脳にはどのような変化が起きるのでしょうか。

次ページ16週間で脳血流が増え、記憶力も5.8%向上

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