真空は結晶として働ことができる - ナゾロジー

真空は結晶として働ことができる
真空は結晶として働ことができる 図は真空で起こる四波混合実験を “真上から見た見取り図” として描いた模式図です。画面に描かれた4本の矢印はそれぞれ光の進む向きと波長を示すベクトルで、緑色の k₁ と k₂ が波長 0.5 µm の2本の入力レーザー、赤色の k₃ が波長 1 µm の3本目の入力レーザーを表します。3本がX–Y平面内で互いに 60 度ずつずれた角度で交差するよう向けられており、その交点(図の中央)が量子真空の“舞台”になります。ここで3本の電磁波が重なった瞬間、仮想粒子が分極して真空が非線形媒質と化し、エネルギーと運動量のつじつまを合わせるかたちで4本目の矢印 k₄ が誕生します。紫で示された k₄ は波長 0.3 µm の紫外線パルスで、他の3本とは明確に別方向へ飛び出すため、この光だけを検出器で拾えば「無から光が生まれた」証拠を一目で区別できることになります/Credit:Computational modelling of the semi-classical quantum vacuum in 3D

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