重力波がワームホール仮説と一致するパターンを示した - ナゾロジー

重力波がワームホール仮説と一致するパターンを示した
重力波がワームホール仮説と一致するパターンを示した 上の図は今回の研究で提案されている「ワームホールエコー仮説」をイメージとして表現した模式図です。左側の宇宙でブラックホール同士が激しく衝突して合体すると、その衝撃で重力波が生じます。この重力波は通常であれば周囲に広がるだけですが、ここで示された仮説によれば、その一部はワームホールのトンネルを通り、反対側の私たちの宇宙へ抜けてくるのです。ただ出口付近の「障壁」が重力波を反射するため、重力波はトンネルの中を何度も反射しながら、一部が私たちの宇宙に漏れ出すようになります。これが「エコー(残響)」という形で観測されるわけです。特に、この下の図で青い矢印として描かれている最初のエコーが、今回の重力波GW190521として私たちの宇宙で実際に観測された可能性があると、研究チームは考えています。解析結果によれば、ワームホールからのエコーは非常に特定の周波数で狭い範囲に集中した波形をしており、観測されたGW190521の特徴的な短さとぴったり一致しているとのこと。これにより重力波がワームホールを通ってきた可能性が単なる絵空事ではなく、データとして示されました。/Credit:Is GW190521 a gravitational wave echo of wormhole remnant from another universe?

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