ハルキゲニアの位置 - ナゾロジー

ハルキゲニアの位置
ハルキゲニアの位置 この図4は、「カンブリア紀の“足のあるミミズ系”(葉足動物)と、その子孫たちの世界には、大きく2タイプの生き方があったことを示しています。上半分のAパネルは、カンブリア紀の葉足動物たちを「体と暮らしぶり」で2グループに分けています。ひとつは、口の前にハサミのような捕まえる腕や外側に突き出した口を持つ、大型(体長10センチ以上)のタイプで、海底のすぐ上をスイスイ泳ぎ回りながら獲物を狩る“ハンター”です。もう一つは、ハルキゲニアのように小型(体長10センチ未満)で、背中にトゲや装甲をまとい、頭が細長くふくらんだ形をしているタイプで、こちらは海底の表面をはい回るだけの“底生(ていせい)”生活に特化したグループです。下半分のBパネルは、その違いを系統樹(家系図)に重ねた図です。カギムシやクマムシ、昆虫やカニなどを含む“パンアルトロポーダ(Panarthropoda)”という大きな仲間の中で、どの枝がどんな食べ方をしていたのかを、ざっくり示しています。片方の枝(トータルグループ・ユーアーソロポダ=総称としての節足動物側)では、さきほどの「大きく泳ぐハンタータイプ」が代表で、がっつり獲物を追いかけて食べる生き方が強調されています。一方、もう片方の枝(トータルグループ・オンコファラ=カギムシ系統側)では、ハルキゲニアのような小型で装甲をまとった葉足動物たちが、海底をはい回りながらゼリー状の死骸や柔らかい生き物の体液を“吸い取る”ような食べ方をしていた、と配置されています。つまり図4は、「カンブリア紀の足の生えたワームたちの中で、大型のハンター系と、小型の吸い込みスカベンジャー系という“仕事の分担”がすでにできていて、その分かれ目が現代につながる大きな系統の枝分かれにも重なっている」という、進化と生態の両方の大づかみな絵を一枚で見せている図なのです。Credit:Hallucigenia’s diet illuminates the feeding ecology of Cambrian lobopodians

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