最強生物でも動けなくなる?火星レゴリスの脅威とは
クマムシは体長0.5ミリほどの微小動物で、乾燥状態(=乾眠)に入ると宇宙空間でも生き延びることが可能です。
ただし今回の研究で注目されたのは、乾燥して眠っている状態ではなく、水を含んで動いている「活動状態」のクマムシです。
研究チームは、火星探査車キュリオシティが採取した土壌データをもとに作られた2種類の火星レゴリス模擬試料を用いました。
ひとつは「MGS-1」、もうひとつは「OUCM-1」と呼ばれるものです。
どちらも火星の土壌の鉱物や化学組成を再現するよう設計されています。
その中に2種類のクマムシを入れ、2日後、4日後の活動状況を顕微鏡で観察しました。
実際の映像がこちら。音声はありません。
(動画は3つのシーンで構成されており、1つ目は実験1日目の通常に活動しているシーン、2つ目は活動レベルが低下したシーン、3つ目はレゴリスを洗浄すると活動レベルが回復したシーン。)
すると、どちらの模擬土壌でも時間が経つにつれて動いている個体が減少しました。特にMGS-1では影響が大きく、ある種のクマムシは2日後には活動が確認できなくなりました。
つまり、火星の砂に似せた環境は、活動中のクマムシにとって決して快適ではなかったのです。
研究では、クマムシの体表に細かな鉱物粒子が付着している様子も観察されました。
また、動かなくなった個体では体が不自然に膨らむなどの変化も見られました。
これらの結果は、火星のレゴリスには、動物の活動を阻害する何らかの要素が含まれている可能性を示しています。




























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