電圧と周波数の違いは発電機の導入によって生じた
1882年、エジソンが初めて110Vで直流送電を行いました。
またアメリカの家庭に60Hzの交流が導入されたときも、同じ110Vの電圧が用いられており、後に120Vに引き上げられました。
そして北アメリカの家庭では大型家電や電気暖房に対応するため、240Vが扱われるようになったと言われています。
一方、ヨーロッパでは1899年にベルリン・エレキテル(Berliner Elektrizitäts-Werke)社が初めて220Vに移行し、その後230Vが主流となりました。
日本は世界で最も低い電圧100Vを使用しており、しかも周波数が2つあります。
この世界でも不思議な特徴は、地域ごとの導入の違いから生じました。
電化初期の時代に、東京はドイツ製の50Hzの発電機を購入。
ところが、500kmしか離れていない大阪ではアメリカ製の60Hzの発電機を輸入していました。
その結果、西日本と東日本では異なる周波数が用いられるようになったのです。
他の国々を見るとどんな特徴があるでしょうか。
世界は、電圧が120V(110~130V、60Hz)を使用する少数派の国と、230V(220~240V、50Hz)を使用する大多数の国に分かれています。
もちろん日本のような例外もいくつか存在しているようです。
いずれにしても電化初期の発電機の導入が大きな影響を与えてきました。