9179言語を分析して分かった『気温と声』の意外な関係 - ナゾロジー

9179言語を分析して分かった『気温と声』の意外な関係
9179言語を分析して分かった『気温と声』の意外な関係 図は世界9179種類の言語それぞれがどれくらい「響きやすいか(ソノリティが高いか)」を色の違いで示した地図です。地図上で赤色に近いほど言語の響きが良く(母音などの響きやすい音が多い)、青色に近いほど響きが抑えられています(子音が多く、響きが控えめ)。この地図を見ると、赤道付近や南半球の暖かい地域では赤色の点が多く分布しており、つまり響きやすい言語が多く話されていることがわかります。とくにポリネシアなどの南太平洋の島々(オセアニア地域)やアフリカでは、この傾向が際立っています。逆に、北米の北西海岸(カナダから米国ワシントン州付近)では青色の点が多く、子音が連続するなど響きの少ない言語が使われていることが示されています。ただし、中央アメリカや東南アジアなど、暑い地域であっても青色(響きが抑えられた言語)の点が見られる例外的な場所もあります。こうした例外の理由として、その地域の言語の系統的な特徴や歴史的な接触などが影響している可能性があります。/Credit:Temperature shapes language sonority: Revalidation from a large dataset

人文学のニュースhumanities news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!