「意識フィールド宇宙論」は全てが意識の場から発生したとされる - ナゾロジー

「意識フィールド宇宙論」は全てが意識の場から発生したとされる
「意識フィールド宇宙論」は全てが意識の場から発生したとされる この図は、「宇宙のどこまで行っても、じつは一つの“意識の海”の上で起きている」というアイデアを、1枚の絵で物語にしたものです。上から下へと順番に、「普遍意識 → 宇宙のパターン → 個々の意識 → 分離して見える世界」という流れを描いています。 いちばん上の巨大な円盤が Universal Consciousness(普遍意識フィールドΦ) です。これは時間や空間の外側にあって、まだ何の形にも分かれていない「未分化の状態 ∣Φ₀⟩」を表します。海で言えば、波も渦も立っていない、静かな水だけの状態です。ここでは、どんな宇宙も、どんな自分も、まだ区別されずに「可能性として重なっているだけ」です。 円盤の下には、何段にも重なった円柱のような層が描かれています。ここが Differentiated states ∣Φₖ⟩、つまり「普遍意識がさまざまなパターンに分かれた状態」です。静かな海に、いろいろな波型や渦の模様が現れたようなイメージです。著者は、ここで宇宙の物理法則や構造、歴史の“バリエーション”が生まれると考えています。 さらにその下には、たくさんの細い柱や光の筋が垂れ下がり、地面に立つ人々につながっています。これは Localized individual consciousness states ∣ψᵢ⟩、つまり「個々の人に局所化した意識の状態」が、普遍的な思考(Universal Thought ˆT)が ∣Φₖ⟩ を“選び”崩すことで生まれてくる様子を表しています。大きな海の中の特定の波が「この私」という形で切り出されてくる、という感じです。ここまでが、「ビッグバン以降、普遍意識フィールドΦが進化して、空間と時間の中に“自分”を持つ存在が生まれるまで」のプロセスだと図解されています。 最下段には、ぐるりと円を描くように、たくさんの人のシルエットが並んでいます。それぞれがバラバラに立っているように見えますが、頭上を見上げると、みな同じ巨大な意識の構造につながっています。この部分に書かれているのが Illusion of separateness in individual consciousness ∣ψᵢ′⟩ as a consequence of Personal Thought ˆτᵢ です。訳すと「個人の思考 τᵢ の結果として生じる、個別意識 ψᵢ′ における『分離している』という錯覚」です。私たち一人ひとりの“パーソナルな思考”が、それぞれに違う物語・価値観・自己イメージを作り上げることで、「自分は他人と切り離された存在だ」と感じてしまう。しかし、図全体で見ると、すべての人の意識は同じ普遍意識フィールドΦの中に含まれ、根本ではつながっている──そのギャップこそが「分離という錯覚」だと示しているわけです。Credit:Universal consciousness as foundational field: A theoretical bridge between quantum physics and non-dual philosophy

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