泥の上に残った「皮膚」そのもの
化石が見つかったのは、ドイツ中部テューリンゲン盆地のゴルトラウター層です。
年代は前期ペルム紀、約2億9800万〜2億9900万年前と放射年代測定によって確定されています。
今回発見されたのは骨ではありません。
動物が泥の上に体をつけたことで残った「体の痕跡(ボディ・インプレッション)」です。
これまでにも恐竜の羽毛や皮膚構造は知られていましたが、ここまで古い時代の爬虫類の鱗の詳細なパターンが保存された例はありませんでした。
【実際の画像がこちら】
鱗は菱形や六角形など多様な形をしており、現生の爬虫類と同様にケラチンでできた表皮性の鱗と考えられています。
これは骨質の皮甲ではありません。
痕跡には足跡や休息痕も伴っており、新たなタイプの痕跡化石として「カバルツィクヌス・プルクルス(Cabarzichnus pulchrus)」と命名されました。
足跡の比率から、この動物はボロサウルス類と呼ばれる初期の爬虫類の仲間だった可能性が高いとされています。
骨格化石ではなく、痕跡化石がここまで多くの情報を与える例は非常に珍しいのです。





























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