デメニギスの希少種を自然環境で発見!
今回の発見は、シュミット海洋研究所の調査船「ファルコー(トゥー)」による35日間の研究航海で得られました。
探査地点となったのは、赤道のすぐ北に位置する「ドルドラムズ巨大トランスフォーム断層・破砕帯」です。
ここは、世界最長の海底山脈である大西洋中央海嶺を横切る、地殻変動の活発な場所。
しかし、人間が簡単に近づけない深海にあるため、その詳しい姿はほとんど分かっていませんでした。
そこでチームは、遠隔操作無人探査機「SuBastian」と、新型の自律型無人探査機「The Childlike Empress」を使って海底探査を実施。
そして水深710メートル付近を探査していたとき、不思議な姿をした魚がカメラの前に現れました。
それがデメニギスの一種「ウィンテリア・テレスコパ」でした。
ウィンテリア・テレスコパの生きた個体が、自然環境で撮影されたのは初めてとのことです。
For the “Awesomely Peculiar Hall of Fame” — extremely rare sighting of a barreleye fish & first footage of this species, Winteria telescopa, alive in situ. Filmed during the #Doldrums expedition at 710 m. Read more about tubular eyes & a light organ here: https://t.co/oqf0OT4mlr pic.twitter.com/wmIKhJ3SoX
— Schmidt Ocean (@SchmidtOcean) June 29, 2026
本種を含むデメニギスは、頭部の中に細長い筒状の眼球を持っています。
さらに眼球の周囲は、透明な液体で満たされた繊細なドーム状の組織に覆われています。
深海には太陽光がほとんど届きません。
上方から落ちてくるわずかな光や、生物が発する光を見つけるには、できる限り効率よく光を集める必要があります。
光を感じ取るレンズを備えた筒状の目は、その暗い環境で獲物やほかの生物を探すための特殊な適応だと考えられます。
しかし、この透明なドームは非常に壊れやすく、魚を網で捕らえて海面まで引き上げると、つぶれてしまうことがあります。
そのため、過去に回収された標本だけを見ても、生きているときの頭部がどのような構造をしているのかを正確に理解することは困難でした。
深海探査機によって傷つけずに観察して初めて、奇妙な目や透明なドームが本来どのように機能しているのかを調べられるのです。



























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