クモの牙の起源は「太古の海」にあった
クモ、サソリ、ダニ、カブトガニたちは「鋏角類(きょうかくるい)」と呼ばれる動物グループに属しています。
鋏角類の大きな特徴は、体の前方にある「鋏角」という特殊な付属肢です。
現代のクモでは、鋏角は獲物に突き刺す牙として使われます。
一方、サソリでは、獲物をつかむハサミのような役割を持っています。
つまり鋏角は、鋏角類が獲物を捕らえるうえで欠かせない、いわば“狩りの道具”です。
【チームが復元したウロコディアのイメージ画像がこちら】
ただし、その起源は現代のクモが暮らす陸上ではありませんでした。
鋏角類の初期の歴史は、5億年以上前のカンブリア紀の海にまでさかのぼります。
今回の研究で注目されたウロコディア・アエクアリスの化石も、中国・雲南省から見つかった海の節足動物です。
体長はわずか2〜3センチほどで、前方には柄の先に突き出した大きな目を持ち、細長い体の下側には関節のある脚が並んでいました。
一見すると、現代のクモやサソリにはあまり似ていません。
しかし研究チームがX線マイクロCTを使って岩石の内部を調べると、そこには何億年もの時間を超えて保存された、驚くほど重要な構造が残されていました。
それが、小さなハサミのような付属肢だったのです。

























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