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※ 画像はイメージです/ Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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実在した口から「出産」するカエルーー絶滅から復活させるプロジェクト

2026.08.19 17:00:13 Wednesday

母親の口から、小さなカエルが次々と飛び出してくる。

まるでSFのようですが、かつてオーストラリアには、本当にそんな方法で子どもを育てるカエルが存在していました。

その名前は「カモノハシガエル(学名:Rheobatrachus silus)」

彼らは卵を自分の胃に飲み込み、子どもが小さなカエルになるまで胃の中で育て、最後には口から外へ送り出していました。

知られている限り、この「胃を子育ての場所として使う」という繁殖方法を持っていた脊椎動物は、この属の仲間だけです。

しかし、その驚くべきカエルたちは1980年代までに姿を消してしまいました。

ところが現在、40年以上冷凍保存されてきた標本を使い、この絶滅したカエルをよみがえらせようとする試みが続いています。

豪ニューカッスル大学(University of Newcastle)が関わる「ラザロ・プロジェクト」です。

そして研究チームはすでに、絶滅したカエルのDNAを持つ初期胚を作り出すところまで到達しています。

Frog That “Gave Birth” Out Of Its Mouth Went Extinct In 1983. Could The “Lazarus Project” Bring It Back With A 40-Year-Old Frozen Specimen? https://www.iflscience.com/frog-that-gave-birth-out-of-its-mouth-went-extinct-in-1983-could-the-lazarus-project-bring-it-back-with-a-40-year-old-frozen-specimen-84402

胃で子どもを育て、最後は「口から出産」していた

一般的なカエルは、水中に卵を産み、そこでオスの精子と受精させます。

孵化したオタマジャクシは水中で成長し、やがてカエルへと姿を変えていきます。

しかし胃内育児ガエルは、そこからがまったく違いました。

メスは受精した卵を自分で飲み込み、胃の中に取り込んでしまうのです。

卵はそこで孵化し、オタマジャクシから小さなカエルへと成長します。

そして十分に成長すると、母親の口を通って外の世界へ出てきました。

つまりこの期間、通常なら食べ物を消化するはずの胃が、子どもを守る「育児室」のような役割を果たしていたのです。

子供を口から出す母ガエルの画像がこちら

この奇妙な生態が知られていたのは、オーストラリア・クイーンズランド州に生息していたカモノハシガエル(R. silus)と、その近縁種(R. vitellinusの2種でした。

カモノハシガエルは1973年に科学的に記載されましたが、1981年までには野生から姿を消し、飼育されていた最後の個体も1983年に死亡しました。

もう一種も1984年に発見されたばかりでしたが、その後ほどなくして姿を消しています。

両種の絶滅には、両生類に深刻な感染症を引き起こすツボカビが関与したと考えられています。

こうして、地球上でも類を見ない「胃で子どもを育てるカエル」は、発見からわずかな期間で人間の前から消えてしまったのです。

しかし研究者たちは、この奇妙な生き物を完全に諦めたわけではありませんでした。

次ページ40年前の冷凍標本から「死んだDNA」を再び働かせる

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