10代から大人まで追いかけた「きょうだい」のデータ

いま若い大人の間では、不安定な働き方をする人が増えています。
けれども、10代のころの人とのつながりが大人になってからの働き方とどう関係するのかは、あまり分かっていませんでした。
そこで研究では、アメリカ全国から選ばれた80の学校の生徒を、長い年月をかけて追いかけた調査のデータを使いました。
最初の調査は1994〜1995年で、7〜12年生(日本の中学1年〜高校3年にあたる学年)が対象でした。働き方を調べた最後の調査は2008〜2009年に行われています。
分析に使われたのは、このうちきょうだいで参加していた3101人です。
10代の孤独は、「この1週間、寂しいと感じたか」「人に嫌われていると感じたか」「自分は愛され、必要とされていると思うか」など5つの質問への答えをまとめて、数字にしました。
以前ナゾロジーではこういう記事も紹介しています(「ボッチプレイ」が長い10代ほど大脳皮質の表面積が小さい傾向)
大人になってからの働き方は、収入、有給休暇の有無、労働時間、同じ仕事が続いている期間、仕事の数、年金や健康保険、職場で自分で決められる余地などから調べています。
これらをまとめて、0(最も安定)から5(最も不安定)までの「雇用の不安定さ」の点数にしたのです。
この研究の工夫は、同じ家庭で育ったきょうだい同士を比べる方法を使った点にあります。
きょうだいなら育った家庭の事情が共通しているので、その影響が結果に紛れ込むのを防げるからです。
では、10代で孤独を感じていた人は、大人になってどんな働き方をしていたのでしょうか。




















