103種のゲノムと44種の化石を突き合わせる

今回の研究のカギは、いま生きているコウモリのゲノム(その生き物が持つ遺伝情報のひとそろい)と、大昔のコウモリの化石を組み合わせたことです。
チームは、コウモリの21の科(なかま分けのグループ)すべてから、合わせて103種のゲノムを分析しました。
そのうち42種は、今回新しく読み取られたゲノムです。
中には、タイやミャンマーにすむ「地球で最も小さいほ乳類の一つ」とされるコウモリや、手首と足首の吸盤で小さな葉にはりつくマダガスカルのコウモリも含まれています。
こうした珍しいコウモリのサンプルは、研究者たちが何十年もかけて世界中から集めてきたものです。
さらにチームは、44種の化石を含む65種のコウモリについて、体の形の特徴を699項目にわたって比べました。
そのうえで、進化のモデルを使いました。ゲノムの変化と体の形の変化に加え、大陸の位置が時代とともに変わることまで計算に入れたモデルです。
研究を率いた一人であるストーニーブルック大学のリリアナ・ダバロス教授は、この方法なら最も古い化石コウモリのグループを見分け、コウモリがいつどこで生まれたのかを明らかにできると説明しています。
こうして組み上がった新しいコウモリの家系図は、故郷の場所について意外な答えを指し示していました。





















