恐竜のふん化石から初の羽毛発見、現代の鳥に似た構造も判明
恐竜のふん化石から初の羽毛発見、現代の鳥に似た構造も判明 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部
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恐竜のふん化石から初の羽毛発見、現代の鳥に似た構造も判明

2026.09.26 17:45:00 Saturday

公園の池でカモが水にもぐって顔を出すと、背中の羽根の上を水が玉になって転がっていきます。

アメリカ・モンタナ州の地層から見つかった恐竜のふんの化石の中に、鳥の羽根が残っていました。

恐竜のふんの化石から羽根が見つかったのは、これが初めてです。

しかもその羽根は立体の形のまま残っていて、恐竜がいた時代の岩から見つかった羽根の中でも、おそらく一番よい状態だといいます。

実際のふんの化石と羽根の画像はこちら(画像1、画像2)。

時代は、約6600万年前に恐竜の時代を終わらせた大量絶滅の少し前です。

この羽根は、今の鳥の祖先が大量絶滅を生きのび、ほかの多くの鳥が消えた理由を考える手がかりになるかもしれません。

研究内容の詳細は2026年9月1日に『Current Biology』にて発表されました。

These are the first feathers ever found in fossilized dinosaur poop (Science News) https://www.sciencenews.org/article/dino-poop-fossil-feathers-extinction
Bird feathers from a Late Cretaceous coprolite https://doi.org/10.1016/j.cub.2026.08.054

恐竜のふんの割れ目から、羽根がのぞいていた

恐竜のふんの割れ目から、羽根がのぞいていた
恐竜のふんの割れ目から、羽根がのぞいていた / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

今回「初めて」なのは、羽根の化石が見つかったこと自体ではありません。羽根の化石はこれまでにも見つかっています。初めてなのは、恐竜のふんの化石の中から羽根が見つかったことです。とはいえ、羽根の化石そのものも、見つかる数はとても少ないものです。

けれども羽根は、恐竜のなかで空を飛ぶ力がどう生まれたのかを知るための、大事な手がかりです(恐竜の嘔吐物の化石から「新種の翼竜」を発見)。

今の鳥のグループ(現生鳥類)がどのように現れたのかを知るうえでも、羽根は欠かせません。

白亜紀という時代の前半の地層からは、骨といっしょに残った羽根がいくつもの場所で見つかっています。

ところが後半の地層からは、ほとんど見つかっていません。

そして今の鳥のグループが姿を見せたのは、この白亜紀の後半です。

そのため、今の鳥が現れるころに鳥の羽根がどう変わっていったのかは、ほとんど分かっていませんでした。

そこへ出てきたのが、今回の恐竜のふんの化石です。

ふんの化石は、糞石(ふんせき)とも呼ばれます。

この糞石は2016年、モンタナ州のヘルクリーク層という地層で掘り出されました。

掘り出したのは、シカゴのフィールド自然史博物館で古生物を研究するジンマイ・オコナーさんの同僚です。

化石が出たのは、白亜紀の終わりの地層の、いちばん上の部分でした。

つまり、恐竜の時代を終わらせた大量絶滅の少し前のものです。

ふんの持ち主は、獣脚類(じゅうきゃくるい)と呼ばれる恐竜のなかまで、中くらいの大きさのものだったとみられています。

オコナーさんによると、この糞石には表面にたまたま割れ目が入っていて、そこから羽根が1本まるごと見えていたそうです。

この幸運な割れ目がなければ、中に羽根があることに気づかなかったかもしれない、とオコナーさんは話しています。

ふんの中に羽根があったのですから、この恐竜は羽根をもつ生き物を食べたと考えられます。

では、恐竜のふんの中に羽根を残したのは、どんな鳥だったのでしょうか?

次ページふんの中の羽根は、どんな鳥のものだったのか?

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