100年ぶりの新種猫「ティルカヨ」発見 ―― 家猫より小さい豹柄
100年ぶりの新種猫「ティルカヨ」発見 ―― 家猫より小さい豹柄 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部
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100年ぶりの新種猫「ティルカヨ」―― 発見の経緯、種の解説

2026.09.19 12:30:46 Saturday

ネコの図鑑に新しいページが増える。そんな出来事を、いま生きている人のほとんどは一度も見ていません。

家猫より小さな体に、ヒョウのような斑点。

南米ボリビアの、ユンガスと呼ばれる雲霧林(うんむりん、一年中霧に包まれる山の森)にすむこのネコを、地元の人々は昔から「ティルカヨ」と呼んできました。

ところが科学者にとっては、つい最近まで正式には「見つかっていない」動物でした。

ベルギーのアントワープ大学などの研究チームは、このネコが知られていなかった別の種だと、遺伝子の解析で確かめました。

実際のネコの画像はこちら(画像1画像2)。

野生のネコ科の新種は100年以上ぶりで、根拠は38匹のネコのゲノム(生き物が持つ遺伝情報のすべて)を比べた解析です。

新しい種の名前はレオパルドゥス・ティルカヨ(Leopardus tilcayo)で、南米にすむ小型のネコ「タイガーキャット」の仲間に入ります。

哺乳類の新種、それもネコの新種が見つかること自体が、めったにありません。

知られている種の変わり種ではなく、丸ごと別の種となれば、なおさらです。

きっかけは、研究者が探しに出た調査ではなく、保護施設に持ち込まれた1匹のネコでした。

では、研究チームはそのネコを、どうやって「新種」と見抜いたのでしょうか。

この話題の詳細は2026年9月17日に『Scientific American』にて公開されました。

See the first new species of cat discovered in more than a century—it’s adorable (Scientific American) https://www.scientificamerican.com/article/see-the-first-new-species-of-cat-discovered-in-more-than-a-century-its-adorable/

「保護施設に持ち込まれたネコ」から始まった新種の発見

「保護施設に持ち込まれたネコ」から始まった新種の発見
「保護施設に持ち込まれたネコ」から始まった新種の発見 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

発見は、偶然から始まりました。

研究を率いた一人、パオラ・ノガレス=アスカルンス氏は、動物の保護施設でボランティアをしていました。

そこへある男性が、ネコを1匹連れてきた。

ところがそのネコは、知られているどのタイガーキャットの種とも、どこか合わなかったのです。

そこで研究チームは遺伝子の検査を重ね、このネコを新しい種だと結論づけました。

解析したのは、レオパルドゥス(Leopardus)属を中心にしたネコたちのゲノム。

研究をともに率いたアントワープ大学のヨナス・レスクロアート氏は、これを「これまでで最も完全な遺伝子の研究」だと説明しています。

その結果、南米のタイガーキャットは5つの種に整理され、ティルカヨはその1つに数えられました。

ティルカヨは、最も近い仲間のタイガーキャットから、およそ140万年前に分かれたと推定されています。

では、地元で昔から知られていたネコが「新種」になるとは、どういうことなのでしょうか。

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