学者も「奇妙」と呼ぶ巨大恐竜の仲間を中国で発見
学者も「奇妙」と呼ぶ巨大恐竜の仲間を中国で発見 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部
animals plants

学者も「奇妙」と呼ぶ巨大恐竜の仲間を中国で発見

2026.09.30 09:25:00 Wednesday

爪切りをサボったままキーボードを打つと、カチカチと音がして、ちょっとした猛獣になった気分になるものです。

恐竜の中には、古生物学者から「解剖学的に奇妙」とまで言われてしまう変わり者のグループがいます。

長い首に小さな頭をのせ、小さな腕の先に巨大な爪を持つ「テリジノサウルス類」です。

そんな中、中国北東部の地層から、この仲間の新種の化石が報告されました。

では、新たに名前がついたこの恐竜は、どんな体を持ち、どんな暮らしをしていたのでしょうか。

研究内容の詳細は2026年7月3日に『Journal of Systematic Palaeontology』にて発表されました。

Giant, feathered dinosaur with massive claws and tons of teeth found in China (Popular Science) https://www.popsci.com/science/new-dinosaur-big-claws-therizinosaurus/
A new therizinosaur from the Early Cretaceous Jehol Biota and ecomorphological patterns among early therizinosaurians https://doi.org/10.1080/14772019.2026.2710287

腕の先に巨大な爪を持つ「奇妙な恐竜」テリジノサウルス類

腕の先に巨大な爪を持つ「奇妙な恐竜」テリジノサウルス類
腕の先に巨大な爪を持つ「奇妙な恐竜」テリジノサウルス類 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

テリジノサウルス類は、獣脚類(じゅうきゃくるい:ティラノサウルスのような肉食恐竜と、一部の草食恐竜を含むグループ)の仲間です。

ところが、このテリジノサウルス類は、主に植物を食べていたと考えられています。

見た目も独特で、長い首に小さな頭をのせて2本足で歩き、比較的小さな腕の先に巨大な爪を備えていました。

体は羽毛におおわれ、おなかは少しぽっこりしていたとされます。

海外の科学メディアは、その姿を「ダチョウとグリズリー(ハイイログマ)をかけ合わせて、爪をもっと大きくしたようなもの」とたとえています。

爪は長いもので3フィート(約91センチ)を超え、恐竜で最も長い爪だった可能性もあるといいます。

化石を元にイメージされた画像です(画像1)。

こうしたちぐはぐな特徴のせいで、この仲間が恐竜の家系図のどこに入るのかは、長いあいだはっきりしませんでした。

その謎を解く手がかりになったのが、進化の早い段階で枝分かれした仲間の化石の発見です。

今回の化石が見つかったのは、中国北東部・遼寧省西部の「義県層(ぎけんそう)」という白亜紀前期の地層で、恐竜化石の名産地として知られています。

この地域で見つかる当時の生き物たちは、まとめて「熱河生物群(ねっかせいぶつぐん)」と呼ばれています。

化石はほぼ全身がそろっており、骨がまだ大人になりきっていない若い個体のものでした。

研究チームは、早い段階で枝分かれした仲間の1つとなるこの新種を「カイラサウルス・チャンリエンシス(Kayrasaurus changliensis)」と名づけました。

では、この若い恐竜は、仲間たちと比べてどこが違っていたのでしょうか。

次ページ新種カイラサウルスは、仲間とどこが違っていたのか?

<

1

2

3

>

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

動物のニュースanimals plants news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!