干し草にはタンパク質が含まれていない
馬や牛のような草食動物はどうやってただの草から栄養を得ているか?
誰もが一度は疑問に思う問題かもしれません。
「草食動物の胃や腸には、植物を分解してくれる微生物が生息しており、動物はその分解物を吸収するから」
というのがその簡潔な回答になります。
しかし干し草を分解しても得られるのはグルコースなどの糖類だけ。
干し草には筋肉のもととなるタンパク質やタンパク質の材料であるアミノ酸が、ほとんど含まれていないのです。
髪の毛を燃やすとタンパク質を燃焼させた特有の臭い匂いがでますが、干し草を燃やしてもそのような香りは漂ってきませんよね。
にもかかわらず、草食動物の体には多くの肉(タンパク質)がついており、私たちの食べるステーキやハンバーグになってくれています。
いったい彼らの肉(タンパク質)は、どこからやってきたのでしょうか?