宇宙服が目指すもの
宇宙服は、作られた時代やタイプが異なろうとも、すべて同じ目的を持っています。
それはすなわり、遠征中に遭遇するあらゆる危害から宇宙飛行士を保護するということです。
宇宙服はかなりかさばるデザインで、正直着心地は悪そうに見えます。
実際、宇宙飛行士は宇宙服を不快だと報告することが多いようです。しかし、残念ながら、彼らに他の選択肢はありません。
宇宙服が内部の人間を守らなければならない対象は非常に多岐にわたります。
まず温度です。宇宙の温度は-156℃を下回る場合があり、また逆に156℃まで熱くなる場合もあります。
宇宙服はこの極端な温度変化から内部の人間を保護しなければならないのです。
さらに塵や破片、放射線に対しても耐性を保つ必要があります。
また、内部の気圧も宇宙飛行士に適切な状態へ調整する必要があり、水と酸素も提供しなければなりません。
これが達成されて初めて、宇宙飛行士は完全な真空の宇宙で活動することができるのです。