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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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ネコがどんな体勢からでも「足から着地できる」理由を解明

2026.03.12 12:00:06 Thursday

ネコは高い場所から落ちても、難なく体勢を整えて、足から着地します。

ソファの背もたれから落ちても、木から落ちても、空中でくるりと体を回して見事に4本足で着地する姿を見たことがある人も多いでしょう。

この不思議な能力は古くから知られ、「落ちるネコの謎」として物理学者や生物学者の興味を引いてきました。

空中では何かを押して向きを変えることができないはずなのに、ネコはどうやって体勢を整えるのでしょうか。

山口大学の研究チームは、この長年の疑問に新しい答えを示しました。

研究によると、ネコが空中で体を回せる秘密は「背骨の部位ごとの柔軟性の違い」にあることがわかったのです。

研究の詳細は2026年2月24日付で科学雑誌『The Anatomical Record』に報告されています。

Japanese scientists discover how falling cats almost always make perfect landings https://phys.org/news/2026-03-japanese-scientists-falling-cats.html#goog_rewarded
Torsional flexibility of the thoracic spine is superior to that of the lumbar spine in cats: Implications for the falling cat problem https://doi.org/10.1002/ar.70165

背骨の「柔らかい部分」と「硬い部分」

ネコが落下中に姿勢を整える能力は「空中姿勢反射」と呼ばれています。

しかし、背骨がどのように働いてこの動作を実現しているのかは十分に理解されていませんでした。

そこでチームは、ネコの背骨の構造と動きを詳しく調べることに。

まず5体のネコの遺体を用い、背骨を「胸椎(背中の上〜中部)」「腰椎(背中の下部)」に分けて、ねじりに対する柔軟性や強度を測定しました。

その結果、ネコの背骨は全体が均一に柔らかいわけではないことが判明しました。

胸椎は非常に柔軟で、ほとんど力をかけなくても大きくねじれる「ニュートラルゾーン」という可動域を持っています。

この範囲ではおよそ50度近くまで自由に回転できることがわかりました。

一方、腰椎はそれほど柔らかくなく、ねじれに対して強い抵抗を示しました。

つまり腰椎は回転しにくく、体を安定させる役割を担っているのです。

この結果は、ネコの背骨が「柔らかい部分」と「硬い部分」に機能分化していることを示しています。

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