庭の壁材から現れた「ほぼ全身」の古代両生類
発見の始まりは、1990年代のごく日常的な出来事でした。
引退した養鶏業者のミハイル・ミハイリディス氏は、庭に擁壁を作るため、ニューサウスウェールズ州キンカンバー近くの採石場から砂岩のブロックを入手しました。
ところが、その石を確認していたところ、表面に奇妙な模様があることに気づきます。
それは単なる岩の割れ目ではなく、背骨や四肢を持つ生き物の姿を思わせる、はっきりした痕跡でした。
この石は後にシドニーのオーストラリア博物館へ寄贈され、長い年月を経て詳しく調べられることになります。
【実際に見つかった化石の画像がこちら】
その結果、見つかったのは約2億4000万年前、三畳紀に生きていた「分椎目(ぶんついもく)」に属する新種だと分かりました。
分椎類は、恐竜が本格的に栄える前から存在していた絶滅両生類のグループです。
この新種は、現代のサンショウウオに少し似た姿をしていたと考えられますが、現生サンショウウオの直接の祖先と断定できるものではありません。
むしろ、頭は大きく、体はがっしりしており、口の中には鋭い歯が並んでいました。
研究者によると、口蓋(こうがい)には牙のような一対の歯もあり、現在のシドニー盆地にあたる地域の淡水河川で、古代魚などを狙っていた可能性があります。




































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