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※ 画像はイメージです/ Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
paleontology

庭の壁にする予定のブロックから「2億4000万年前の新種両生類」の化石 (2/2)

2026.05.18 12:00:18 Monday

前ページ庭の壁材から現れた「ほぼ全身」の古代両生類

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骨だけでなく「皮膚の輪郭」まで残っていた

この化石が特に重要なのは、ただ新種だったからではありません。

保存状態が、非常に珍しかったからです。

アレナエルペトン・スピナトゥスの標本には、頭と胴体がつながったほぼ完全な骨格が残っていました。

さらに驚くべきことに、骨だけでなく、体の外形を示す軟組織の痕跡、つまり皮膚の輪郭まで保存されていたのです。

砂岩は足跡や骨の一部を保存することがありますが、全身に近い骨格や軟組織の輪郭まで残る例は多くありません。

そのため研究者たちは、この化石をニューサウスウェールズ州で過去30年に見つかった中でも特に重要な化石の一つと位置づけています。

アレナエルペトンの全長は、尾まで含めると約1.2メートルと推定されています。

【新種の両生類の復元イメージがこちら

同時代の近縁種の多くが比較的小型だったことを考えると、かなり大きな存在です。

そしてこの「大きさ」は、分椎目の進化を考える上でも興味深い点です。

分椎目はその後も長く生き残り、アレナエルペトンから約1億2000万年後のオーストラリアにも、さらに巨大化した仲間が存在していました。

研究者たちは、体の大型化が、彼らの長期的な存続に関係していた可能性にも触れています。

庭の壁になるはずだった石は、危うくただの建材として積まれるところでした。

しかし、その中には、三畳紀の川を泳いでいた古代両生類の姿が、骨格だけでなく体の輪郭まで閉じ込められていました。

何気ない石の中にも、地球の歴史が眠っていることがあります。

アレナエルペトン・スピナトゥスは、庭先の偶然が、太古の生物の進化を知る手がかりへと変わった好例なのです。

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