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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
psychology

嘘を見抜くコツは「顔を見る」のではなく「声だけを聞く」こと

2026.05.17 21:00:52 Sunday

誰かが嘘をついているかどうかを見抜こうとするとき、私たちはつい相手の表情や目の動き、しぐさに注目しがちです。

しかし、実はその「見ること」こそが判断を邪魔しているかもしれません。

英ポーツマス大学(UOP)らの研究によると、人は相手の顔や体の動きを見ながら話を聞くよりも、声だけを聞いたほうが、嘘を見抜く精度が高くなる可能性があることが示されました。

つまり、嘘を見抜くコツは、相手をじっと観察することではなく、いったん目を閉じて「声だけ」に集中することなのかもしれません。

Listen and learn: the hidden secret to spotting a liar https://www.theguardian.com/science/2026/may/14/hidden-secret-to-spotting-a-liar-voice-inflections

顔を見ないほうが、嘘を見抜きやすくなる?

私たちは普段、相手の表情や身ぶりから気持ちを読み取ろうとします。

目が泳いでいる、声が上ずっている、落ち着きがない。こうしたサインを見ると、「この人は何か隠しているのでは」と感じることがあります。

しかし、嘘のサインはそれほど単純ではありません。

研究者は、人間には一度に処理できる情報量に限界があると説明しています。

相手の顔、表情、姿勢、手の動き、声の調子、話の内容を同時に追いかけると、はどこに注目し、どこを無視するかを絶えず選ばなければなりません。

その結果、情報が多いほど正確に判断できるどころか、かえって判断を誤る可能性が高まるのです。

研究では、模擬的な容疑者インタビューを使い、参加者に「映像と音声」を見聞きして判断してもらう条件と、「音声だけ」を聞いて判断してもらう条件を比べました。

すると、音声だけを聞いた参加者の嘘を見抜く全体的な正答率は61.7%だったのに対し、映像と音声を見聞きした参加者では35%にとどまりました。

これは、相手の顔をよく見るほど嘘を見抜ける、という一般的なイメージとは逆の結果です。

もちろん、声だけを聞けば必ず嘘が分かるという意味ではありません。

それでも、余計な視覚情報を減らすことで、声のリズムや抑揚、話し方の変化に注意を向けやすくなる可能性があります。

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