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神童の高い知能は「意外と続かない」 / Credit:Canva
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”神童”の「高い知能」が成人期まで続くことは稀、大規模研究で判明

2026.08.14 11:30:33 Friday

子どもの頃に「神童」と呼ばれた人は、大人になってもやはり周囲より高い知能を保っているのでしょうか。

私たちは一度「頭のいい子」と認識すると、その知的な優位性は成長後も続くように考えがちです。

ところがスペインのリェイダ大学(UdL)の研究チームが、英国の大規模縦断研究に参加した1万1119人分のデータを分析したところ、幼少期の一般認知能力の順位は想像以上に流動的で、早い時期の高い能力がそのまま維持されるとは限らないことが分かっています。

研究は2025年9月16日付で科学誌『Intelligence & Cognitive Abilities』に掲載されました。

Early giftedness rarely lasts into adulthood, large developmental study finds https://www.psypost.org/early-giftedness-rarely-lasts-into-adulthood-large-developmental-study-finds/
Developmental Changes in High Cognitive Ability Children: The Role of Nature and Nurture https://doi.org/10.65550/001c.144062

幼い頃の「頭の良さ」はどこまで将来を予測できる?

一般認知能力(GCA)は、語彙や推論、問題解決など、さまざまな認知課題に共通する総合的な能力を表す指標です。

認知能力は比較的安定した特徴として知られていますが、その安定性は幼い頃ほど低く、成長するにつれて高まることが過去の研究から示されていました。

そこで研究チームは、幼少期に高いGCAを示した子どもが、その後も同じ高い位置を保つのか、また、その変化にどのような要因が関係するのかを調べました。

使用したのは、英国のTwins Early Development Study(TEDS)のデータです。

研究では4歳、7歳、12歳、16歳、21歳のGCAを分析し、年齢に応じて語彙や言語理解、図形を使った推論など複数の課題から総合的な認知能力を測定しています。

主要分析では7歳時点の得点が99より高く115未満だった3958人と、平均より1標準偏差高い115を超えていた1580人を比較し、それぞれの得点が年齢とともにどう動いたかを統計モデルで追いました。

さらに、認知能力と関連の深いポリジェニックスコア(多数の遺伝子のわずかな影響を合計して、ある特性のなりやすさを数値化した指標)、親の学歴や職業に基づく社会経済的地位、家庭環境、行動上の問題、学校への取り組み、人生上の出来事との関連も調べています。

その結果、高い認知能力を示す人の顔ぶれは成長の途中でかなり入れ替わっていました。

つまり、幼少期の一度の判定だけでは、その子が将来も同じ位置にいるかを予測するのは難しかったのです。

では実際に、どれほど大きな入れ替わりが起きていたのでしょうか。

次ページ7歳で高能力でも、16歳まで維持したのは16%

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