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ガラパゴス深海で「小さな青いタコ」を発見。※イメージ / Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
biology

「小さな青いタコ」、ガラパゴス諸島の深海で発見される

2026.05.26 11:30:44 Tuesday

水深1800メートルの暗い海底で、研究者たちは思わず声を上げました。

「小さい! 青い!」

ガラパゴス近海の深海で見つかったそのタコは、ゴルフボールほどしかない新種でした。

地球の海にはまだ人類が見たことのない生物が数多く潜んでおり、この小さなタコは、その“未知の深海”を象徴するような発見だったのです。

この新種を報告したのは、米フィールド自然史博物館(Field Museum of Natural History)などの研究チームです。

研究成果は2026年5月25日付で学術誌『Zootaxa』に掲載されました。

This newly-discovered blue octopus from the Galápagos Islands could curl up in the palm of your hand https://www.fieldmuseum.org/about/press/this-newly-discovered-blue-octopus-from-the-galapagos-islands-could-curl-up Tiny Blue Octopus Unlike Any We Know of Discovered Near The Galapagos https://www.sciencealert.com/tiny-blue-octopus-unlike-any-we-know-of-discovered-near-the-galapagos
A new species of Microeledone from Galápagos Islands and an amended diagnosis of the Megaleledonidae (Octopoda: Incirrata) https://doi.org/10.11646/zootaxa.5814.4.5

深海で見つかった「小さく青いタコ」

このタコが最初に発見されたのは2015年でした。

研究チームはガラパゴス諸島北部にあるダーウィン島近海の海底を、遠隔操作型の無人探査機(ROV)を使って調査していました。

ある時、カメラ映像に奇妙なタコが映り込みます。

彼らは思わず「小さい!青い!」と声を上げました。

発見地点の深は1773メートル。太陽がほとんど届かない深海です。(実際の画像はこちら※プレスリリース

研究チームは吸引装置を使ってこのタコを回収し、その後の調査で新種である可能性が浮上します。

標本はチャールズ・ダーウィン研究所へ送られ、さらにフィールド自然史博物館のタコ研究者ジャネット・ヴォイト氏のもとへ届けられます。

ヴォイト氏は写真を見た時点で、「これは特別なものだ」と感じたといいます。

実際、このタコは普通のタコとはかなり印象が異なっていました。

体はゴルフボールほどしかなく、腕も短めです。

さらに、この仲間では腕の吸盤が基本的に1列に並ぶことも特徴です。私たちがよく想像するタコとは、腕の印象からして少し違っていました。

また、背中側は淡い青白に見え、腹側や腕の内側は濃い紫色をしています。

皮膚は滑らかで、全体として非常に小さく、丸みを帯びた姿をしていました。

新種である可能性が高いのです。

しかし、大きな問題がありました。

通常、新種のタコを正式に記載するには、体を解剖し、口やくちばし、歯、生殖器官などの細かな構造を調べる必要があります。

ところが今回は唯一の標本でした。

そこで研究チームは、標本を切り開く代わりに「マイクロCTスキャン」を使用します。

これは大量のX線画像を撮影し、それをコンピュータ上で合成することで、内部構造を三次元的に再現する技術です。

研究者たちはこの方法によって、くちばしや歯、唾液腺、卵巣などを傷つけることなく観察することに成功。

結果として、研究チームはこの新種を「Microeledone galapagensis」と命名しました。

そしてこの新種は、「深海の常識」を揺さぶることになります。(次項に実際の動画があります)

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