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※ 画像はイメージです/ Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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6000年前に絶滅したはずの哺乳類、ニューギニアで生存個体を発見

2026.03.09 17:00:44 Monday

もし、6000年前に絶滅したはずの動物が、いまも森のどこかで生きていたら?

そんな驚きの出来事が実際に起きたようです。

オーストラリア博物館(Australian Museum)はこのほど、長い間化石でしか知られていなかった2種の有袋(ゆうたい)類が、ニューギニア島の奥深い熱帯雨林で生きていることを確認したと発表しました。

発見されたのは、

「ピグミー・ロングフィンガード・ポッサム(Dactylonax kambuayai)」

「リングテイル・グライダー(Tous ayamaruensis)」

という2種です。

これらの動物は、少なくとも6000年前に絶滅したと考えられていた哺乳類でした。

研究の詳細は2026年3月6日付で学術誌『Records of the Australian Museum』に掲載されています。

Marsupials found alive after 6,000 years of extinction https://australian.museum/about/organisation/media-centre/marsupials-rediscovered-vogelkop-papua/ Scientists find 2 marsupial species, thought to have gone extinct 6,000 years ago, living in the forests of New Guinea https://www.livescience.com/animals/land-mammals/scientists-find-2-marsupial-species-thought-to-have-gone-extinct-6-000-years-ago-living-in-the-forests-of-new-guinea
A new genus of hemibelideine possum (Marsupialia: Pseudocheiridae) from New Guinea and Australia, including a Lazarus taxon from the Vogelkop Peninsula https://doi.org/10.3853/j.2201-4349.78.2026.3004

消えたはずの動物を追い続けた27年

今回の発見は、偶然の出来事ではありませんでした。

実は、この動物たちの存在を示す最初の手がかりは1999年に現れていました。

しかしその時点では、断片的な情報しかなく、確実な証拠とは言えませんでした。

研究を率いたのは、メルボルン持続可能社会研究所のティム・フラナリー教授です。

彼は長年にわたり、ニューギニアの動物相を研究してきました。

チームは、現地の研究者や先住民コミュニティと協力しながら、写真資料や標本、化石などの情報を積み重ねていきました。

そして27年にわたる調査の末、2種の有袋類が現在も生きていることが確認したのです。

絶滅したと思われていたリングテイル・グライダーの生存個体がこちら

これらの動物は、研究者の間で「ラザロ分類群(Lazarus taxa)」と呼ばれる存在です。

これは化石記録から長期間姿を消したため絶滅したと思われていたものの、後になって生存が確認される生物を指します。

フラナリー教授は次のように語っています。

「最近絶滅したと考えられていた種でも、再発見されれば非常に特別な出来事です。しかし、数千年前に絶滅したと考えられていた2種が見つかったことは驚くべきことです

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