パタゴニアで起きた「謎の大量座礁」
問題の事件は、アルゼンチン北部パタゴニアにあるサン・アントニオ湾で起きました。
2021年、この湾の浅瀬に多数のマイルカが座礁し、52頭が死亡しました。
研究チームはそのうち38頭を解剖して原因を調査しています。
さらに2023年にも同じ地域で、今度は約570頭ものイルカが浅瀬に入り込み座礁しました。
ただしこのときは救助活動により、すべての個体が海へ戻されています。
イルカの大量座礁は世界でも知られていますが、その原因ははっきりしていません。
【湾に逃げ込むイルカの群れの画像がこちら】
これまで提案されてきた理由には次のようなものがあります。
・病気や体調不良
・音や磁場による方向感覚の混乱
・漁業や船舶など人間活動の影響
・潮の満ち引きによる閉じ込め
そこで研究者たちは、2021年の個体を詳しく調べました。その結果、意外な事実が判明します。
座礁したイルカたちは健康状態が良好だったのです。
病気の兆候はなく、船や漁網による傷も見つかりません。栄養状態も悪くありませんでした。
つまり、「弱って浅瀬に迷い込んだ」という説明は当てはまらない可能性が高かったのです。
では、彼らはなぜ危険な浅瀬へと入り込んだのでしょうか。


























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