星形の指先で獲物を「見る」カエルがいると判明
星形の指先で獲物を「見る」カエルがいると判明 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部
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星形の指先で獲物を「見る」カエルがいると判明

2026.10.02 23:00:00 Friday

一生を水の中で過ごすカエル「コモリガエル(学名:Pipa pipa)」は、前足の指先に星のような形をした不思議な房を持っています。

ところが、この房が何のためにあるのかは、これまで分かっていませんでした。

そこで今回、研究チームは顕微鏡から神経の記録、高速カメラまでを使って、この指先の「星」の正体に迫りました。

カエルはこの星で、いったい何をしているのでしょうか。

研究内容の詳細は2026年8月10日に『Journal of Comparative Physiology A』にて発表されました。

A somatosensory fovea in the fingertips of the Surinam toad (Journal of Comparative Physiology A) https://doi.org/10.1007/s00359-026-01838-w
A somatosensory fovea in the fingertips of the Surinam toad https://doi.org/10.1007/s00359-026-01838-w

舌を持たないカエルと、指先の謎の房

舌を持たないカエルと、指先の謎の房
舌を持たないカエルと、指先の謎の房 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

コモリガエルはピパ科と呼ばれるグループのカエルで、なんと舌を持っていません。

カエルといえば長い舌を伸ばして獲物をパクリ、という姿を思い浮かべますが、このカエルにはその舌がないのです。

以前ナゾロジーではこういう記事も紹介しています(獲物を捕らえた後のカエルの舌は”心臓近く”まで引っ込んでいた!)

代わりに、前足の動きと連携させながら、獲物を一瞬で吸い込むようにして捕らえます。

そして、その前足の指先には、先端がいくつにも分かれた独特な房がついています。

この房はひときわ目を引く形をしているのに、どんな働きをしているのかはずっと謎のままでした。

記事で紹介されていた画像はこちら(画像1、画像2)

ただの飾りなのか、それとも狩りに欠かせない道具なのか。

この疑問を解くため、研究チームは成体8匹と幼体11匹、合わせて19匹のコモリガエルを調べました。

まず、走査型電子顕微鏡(電子線を当てて物の表面を細かく写し出す顕微鏡)を使って、指先の形を細かく観察しました。

次に、決まった力で押せる細い糸のような器具「フォンフライ・フィラメント」で指のあちこちを押し、どのくらいの力で反応するかを測りました。

さらに、前足の神経(上腕神経)と、脳の中で感覚の情報をまとめる「視蓋(しがい)」という領域で、電気信号を記録しました。

最後に、1秒間に1000コマを撮る高速カメラで、カエルが魚を捕らえる瞬間をとらえました。

形、感度、神経、脳、そして行動と、指先の房を丸ごと調べ上げようというわけです。

次ページ指先の「星」はどれほど敏感だったのか?

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