昔は鳥にも歯があった!
鳥類の祖先をさかのぼれば、ティラノサウルスやヴェロキラプトルといった獣脚類の恐竜にたどり着きます。
獣脚類は非常にどう猛な種が多く、もちろん肉を噛み砕く鋭い歯をもっていました。
しかしどういうわけか、彼らは牙を失くした鳥へと進化していきます。
恐竜と鳥類の共通祖先は、約1億5000万年前に生息していた始祖鳥で、その時点では歯がありました。
それから、白亜紀後期 (9300万〜6500万年前) に存在したイクチオルニスの化石にも、まだ歯が確認されています。
しかし、イクチオルニスは進化の「中間段階」にあり、前に伸びたクチバシには歯がなく、残った歯は奥の方に集中していました。
これはクチバシの発達と、歯の喪失が同時期に始まったことを示します。
では、鳥はどうやって歯を失くしたのでしょうか?