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Credit: canva
psychology

恋人ができやすい「性格特性」は男女で真逆であると判明

2025.11.20 07:00:47 Thursday

私たちは、友人や家族、恋人との関係が人生の幸福を大きく左右すると知っています。

そんな中、スウェーデン・ウメオ大学(Umeå University)の最新研究で、こうした人間関係の満足度を高める「性格特性」は、男女で異なることが示されたのです。

では、それぞれにどのような性格特性があると、周囲の人々とうまくやっていけるのでしょうか?

研究の詳細は2025年10月16日付で学術誌『Journal of Research in Personality』に掲載されています。

Personality’s link to relationship satisfaction is different for men and women https://www.psypost.org/personalitys-link-to-relationship-satisfaction-is-different-for-men-and-women/
The interplay between gender and personality in relationship outcomes: Satisfaction across domains and partnership status https://doi.org/10.1016/j.jrp.2025.104674

恋人ができやすい「性格特性」は男女で真逆?

研究チームは、性格を測る指標として広く使われる「ビッグファイブ」を用い、その中でも人間関係と強く結びつく
外向性・協調性・神経症傾向 の3つを中心に分析しました。

この調査では、オーストラリア・デンマーク・スウェーデンの成人3780人を対象にしています。

するとまず、「恋人がいるかどうか」という最も根源的な部分で、男女の結果が真逆に近いことが分かりました。

●男性にとって有利なのは「外向性」

まず、男性では外向性の高い人ほど恋人がいる確率が大幅に上昇しました。

自信や積極性は「男性らしさ」と重なる部分が多く、恋愛の場面では“求められやすい特性”として働いているようです。

しかし女性ではこの効果は弱く、外向的でも恋人の有無にはほとんど影響しませんでした。

●「神経症傾向」は男女で真逆の作用に

男性では神経症傾向が高いほど恋人がいない傾向が強く見られました。

不安定さや怒りっぽさは「男性が求められる情緒的安定」に反するため、恋愛面で不利に働くと考えられます。

ところが女性では逆で、神経症傾向が高いほど恋人がいる可能性が上昇していました。

感情を表に出しやすいこと自体が、女性に対する社会的期待と一致しているため、恋愛形成で不利になりにくいとみられます。

●協調性も男女で作用が異なる

  • 男性:協調性が高いほど恋人がいない傾向

  • 女性:協調性は中立〜ややプラス

思いやりや協力性は本来関係構築に良いはずですが、男性の場合「優しすぎる」「受け身すぎる」と見られやすく、合致しないと判断される可能性があります。

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