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重度の日焼けは「たった1回」でも、がんリスクを高めるのか?

2026.08.19 07:00:15 Wednesday

夏の強い日差しを浴びたあと、肌が真っ赤になってヒリヒリしたり、水ぶくれができたりした経験はないでしょうか。

痛みが引いて皮がむければ、「もう治った」と思ってしまいがちです。

しかし日焼けは、単なる一時的な炎症ではありません。

紫外線は皮膚細胞のDNAを傷つけ、その修復の過程で生じた変異が長い時間をかけて蓄積すると、皮膚がんにつながる可能性があるのです。

では、水ぶくれができるほどの重度の日焼けは、たった1回でも将来のがんリスクに影響するのでしょうか。

米テキサス大学MDアンダーソンがんセンター(UT MD Anderson)は、過去17件、計32万1473人を対象とした研究を統合し、日焼け歴と皮膚扁平上皮がん(cSCC)との関連を調べました。

研究の詳細は、2025年9月24日付で医学誌『JAMA Dermatology』に掲載されています。

Just One Intense Sunburn Can Change Your Health Forever, Research Shows https://www.sciencealert.com/bad-news-just-one-intense-sunburn-really-can-be-life-changing Can One Severe Sunburn Increase Your Cancer Risk? https://www.urmc.rochester.edu/news/publications/health-matters/can-one-severe-sunburn-increase-your-cancer-risk
Sunburn and Cutaneous Squamous Cell Carcinoma A Meta-Analysis https://doi.org/10.1001/jamadermatol.2025.3473

重度の日焼けほど、皮膚がんとの関連が強かった

皮膚扁平上皮がん(cSCC)は、皮膚の表面を構成する扁平上皮細胞から生じる代表的な皮膚がんの1つです。

紫外線がcSCCの重要な原因であることは以前から知られていました。

しかし、「長年にわたって紫外線を浴び続けること」と「短時間に強烈な紫外線を浴びて日焼けすること」の影響を切り分けるのは簡単ではありません。

そこで研究チームは、2025年5月までに発表された研究を検索し、条件を満たした17研究をメタ解析しました。

特に注目したのが、痛みを伴う日焼け、水ぶくれを生じる日焼け、あるいは重度と分類された日焼けです。

その結果、生涯を通じてこうした重度の日焼けを中程度の頻度で経験していた人では、経験がない人に比べてcSCCを発症するオッズが51%高くなっていました。

さらに高頻度で経験していた人では、オッズは69%高くなっていました。

特に目立ったのが子ども時代です。

小児期に重度の日焼けを高頻度で経験した人では、cSCCのオッズが約3.1倍となっていました。

ただし、この推定値には大きな幅があるため、「子どものころにひどく日焼けすると、必ずリスクが3倍になる」と考えるべきではありません。

それでも、幼少期や思春期の強い日焼けを軽視すべきではないことを示す結果です。

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