顔・体・声の魅力は「1つのサイン」か「別々のサイン」か

人の顔や体、声の特徴は、恋人候補やライバルに向けて、健康さや遺伝的な質の良さを伝えるサインだという考え方があります。
このサインの組み合わさり方については、2つの説があります。
1つ目の説は「ワン・オーナメント仮説」で、顔・体・声は同じ体の土台から生まれ、まとめて1つのサインとして働くと考えます。
この説が正しければ、免疫の強さのような体の良い状態は、見た目全体ににじみ出るはずです。
2つ目の説は「マルチプル・メッセージ仮説」で、体の部分ごとに別々の情報を伝えていると考えます。
たとえば、顔は免疫の強さを、声は身体的な強さを伝えるといった分担です。
チームはまた、性ホルモン(男女の体つきの違いを方向づけるホルモン)がこれらの特徴をそろって育てている可能性も考え、唾液と髪の毛からその量を測りました。
評価に使われたのは、顔写真、体の3Dスキャン(体の形を立体的に読み取ったもの)、そして声の録音です。
3Dスキャンは肌の色や質感を消して灰色一色にし、評価する人が体の形とバランスだけに目を向けるようにしました。
声は、男性では自分の人生の良いところを語った話から5秒を、女性では決まった文章を読み上げた録音から1文を切り出して使いました。
そして400人の評価者が、魅力、健康そうか、身体的な強さ(ライバルと競うときの手ごわさ)の3つを点数にしました。
1人の評価者が担当するのは「男性の顔だけ」「女性の体だけ」など1種類だけで、ほかの特徴の印象が混ざらないよう工夫されています。
はたして、別々に点数をつけられた顔・体・声の魅力は、同じ人の中でそろっていたのでしょうか。






















