気づかないうちに続く「体の揺れ」をデートで測った

私たちは言葉のほかにも、体の動きを通して多くの気持ちを知らず知らずのうちに表しています。
ところが、これまでの恋愛研究は性格や社会的な要因が中心で、出会ったばかりの2人の言葉以外のやりとりはほとんど調べられてきませんでした。
研究を率いたアンドリュー・チャン氏らのチームは、もともと恋愛ではなく、物を一緒に動かすような簡単な作業で人がどう協力し合うかを調べていました。
その中で、体の動き、とくに「体の揺れ」から人どうしの協力ぶりを測る方法を作り上げていたのです。
人は座っていても立っていても完全には静止しておらず、胴体と頭をひとかたまりにして前後に小さく揺らしています。
しかもこの揺れは、たいてい本人も気づかないうちに起きています。
会話や共同作業、合奏をしているとき、2人の体の揺れは結びつきやすいことが知られています。
チームによると、体の揺れは手ぶりなどより作業の内容に左右されにくく、その人の動き全体を時間を追って捉えられる目安だといいます。
そこでチームは、手元の装置を使い、この揺れを恋の場面で調べることにしました。
舞台に選ばれたのは、スピードデート(恋人候補と短いデートを次々に重ねる出会いの場)です。
参加者は動きを記録するための目印(モーションキャプチャー用のマーカー)を体に付け、1回4分のデートに臨みました。
デートの様子は赤外線カメラでも撮影されました。
さらに参加者は、長く続く関係を求めているか、相手ともう一度デートしたいかといった質問に答えました。
また、飛び抜けて魅力的な相手がいて結果がゆがまないよう、相手の見た目をどれだけ魅力的だと評価したかによる影響も差し引いて分析しました。





















