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Credit: Meng et al., Palaeontology (2026), CC BY 4.0
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頭に翼が生えていた⁈ デボン紀にいた「新種の装甲魚」を発見

2026.08.19 12:00:35 Wednesday

約4億年前の海には、現代の魚とはまるで違う姿をした脊椎動物が泳いでいました。

その中でもひときわ奇妙なのが、中国・雲南省のデボン紀の地層から見つかった新種の無顎(むがく)魚「バタスピス・クルクス」です。

この魚には顎がなく、頭部は硬い装甲のような「頭甲」で覆われていました。

しかも頭甲の後方からは左右に大きな突起が張り出し、上から見るとまるでコウモリが翼を広げたような姿をしています。

さらにコンピューター上で水流を再現したところ、この“翼のような頭”は単なる飾りではなく、水中で揚力を生み、効率よく巡航するのに役立っていた可能性が示されました。

研究の詳細は、英ブリストル大学(University of Bristol)らにより、2026年8月4日付で学術誌『Palaeontology』に報告されています。

Meet Bataspis crux, Jawless Fish that Cruised Devonian Seas with Batwing Head https://www.sci.news/paleontology/bataspis-crux-15002.html
Bataspis crux, a galeaspid (jawless stem gnathostome) from the Lochkovian of Yunnan with a batwing-shaped head adapted for hydrodynamic efficiency https://doi.org/10.1111/pala.70081

約4億年前の海にいた「コウモリ頭」の無顎魚

バタスピス・クルクス(Bataspis crux)の化石は、1980年代に中国・雲南省の地層から採集されていました。

地層の年代は約4億1900万年前、前期デボン紀の最初期にあたります。

研究チームが詳しく調べたところ、この化石はガレアスピス類と呼ばれる絶滅した無顎魚の新属新種であることが判明しました。

ガレアスピス類は、現在の中国とベトナム北部に生息していた初期の脊椎動物です。

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発見された化石/ Credit: Meng et al., Palaeontology (2026), CC BY 4.0

顎を持つ脊椎動物に近い系統に位置するため、私たちを含む「顎のある脊椎動物」がどのような祖先から進化したのかを考えるうえでも重要な存在です。

中でもバタスピス・クルクスは、頭の形が異例でした。

頭甲の前後方向の長さは約5センチですが、左右に伸びた角状突起を含めると幅は約14センチに達したと復元されています。

つまり、頭そのものが横方向へ大きく広がっていたのです。

ただし、これは本物のコウモリの翼のような柔らかい膜ではありません。

硬い頭甲が左右へ翼状に張り出した構造で、その輪郭がコウモリの翼を思わせる形をしていました。

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