倉庫で眠っていた「失われた巨大椎骨」
メガロドン(Otodus megalodon)は、約2300万年前から約360万年前まで生息していた絶滅ザメです。
歯の大きさから「とんでもなく巨大だった」ことは以前から知られていましたが、その正確な体長を調べるのは簡単ではありません。
というのも、軟骨魚類であるサメの骨格は、硬い骨ではなく軟骨でできているため、化石として残りにくいからです。
そのため、メガロドンの化石として見つかるのは、ほとんどが歯です。
一方で、まれに石灰化した椎骨が残ることがあり、これは体の大きさを推定するうえで非常に貴重な手がかりになります。
問題の化石は、1978年にデンマークのグラム粘土採掘場で発見されました。
そこには、1頭のメガロドンに由来するとみられる約20個の椎骨が含まれており、その中には直径23cmに達する巨大な椎骨があったと報告されていました。
しかし、この標本は1989年に保管場所を移される際に大きく破損し、その後、所在が分からなくなってしまったのです。
科学文献には写真だけが残され、「本当に23cmだったのか」を実物で確かめることはできなくなっていました。
ところが2017年、デンマーク自然史博物館の収蔵品の中から、謎の化石片が入った箱が見つかります。
【再発見されたメガロドン化石の画像がこちら】
それを調べたところ、失われたと思われていたメガロドンの椎骨標本の一部だと判明したのです。
現在この標本はNHMD 157890として登録され、研究チームによって改めて分析されました。
残されていたのは完全な椎骨ではなく、2つの部分的な椎体と少なくとも185個の小さな破片でした。
しかし、その断片の中には、巨大メガロドンのサイズを再検証するのに十分な情報が残されていました。





























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