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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
paleontology

約3億年前の「世界最古のお尻の穴」の化石を発見 (2/2)

2026.02.25 17:00:46 Wednesday

前ページ泥の上に残った「皮膚」そのもの

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最古の「お尻の穴」の痕跡

そして今回最大の注目点が、尾の付け根付近に残された細長い裂け目状の痕跡です。

研究チームはこれを「総排出腔(cloaca)」の可能性が高いと解釈しました。

【矢印をつけた総排出腔の痕跡がこちら

総排出腔とは、排泄と生殖を兼ねる単一の開口部で、多くの陸上脊椎動物に存在します。

胎盤哺乳類のみが別々の開口部を持っています。

軟組織である総排出腔が明瞭な形で保存されることは、化石記録ではほとんどありません。

これまで最古とされていた例は約1億2000万年前の恐竜プシッタコサウルスでした。

今回の標本はそれを約1億7000万年以上さかのぼります。

研究者らは論文中で、これが羊膜類における最古の総排出腔の化石記録であると述べています。

興味深いのは、その形状です。

恐竜やワニ類とは異なり、むしろカメやトカゲ、ヘビに近い形状と向きを示しています。

これは初期爬虫類の軟組織の進化を考えるうえで重要な手がかりになります。

足跡は語る

「痕跡化石は単なる足跡以上のものです」と研究者は語ります。

骨が残らなくても、体が触れた痕跡は残ることがあります。

そしてそこには、本来なら永遠に失われていたはずの解剖学的情報が刻まれているのです。

約3億年前の小さな爬虫類の一瞬の休息。

それが、爬虫類の皮膚構造と総排出腔の進化を語る、世界最古の証言となりました。

泥の上に残された「お尻の穴」は、進化の歴史を静かに物語っているのです。

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