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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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「2064年までに人口崩壊が起きる可能性も」研究者が新たな試算

2026.05.27 17:00:59 Wednesday

現在、世界人口は80億人を超えています。

しかし、この増加が今後もずっと同じように続くとは限りません。

もし気候変動、パンデミック、紛争、資源不足などが重なり、地球が支えられる人口の上限が急激に下がったら、人類の数はどのように変化するのでしょうか。

イタリア・ミラノ大学(University of Milan)の研究チームは今回、人類の過去1万2000年間にわたる人口増加を1つの数学モデルで説明する研究を発表。

このモデルによると、現在の世界人口はすぐに崩壊へ向かっているわけではありませんでした。

しかし、もし大きな環境危機などによって、地球が安定して支えられる人数が20億人程度まで急激に下がるようなことがある場合、世界人口は急速に減り、2064年ごろまでに現在の半分程度になる可能性があると試算されています。

研究の詳細は2026年5月22日付で学術誌『Chaos, Solitons & Fractals』に掲載されています。

New mathematical model suggests global population crash by 2064 https://phys.org/news/2026-05-mathematical-global-population.html New mathematical model indicates global population decline by 2064 in an extreme scenario of environmental crises, with humanity potentially halving if Earth’s sustainable capacity is reduced to 2 billion people. https://en.clickpetroleoegas.com.br/new-mathematical-model-indicates-global-population-decline-by-2064-in-an-extreme-scenario-of-environmental-crises-with-humanity-potentially-flpc96/
Global population crisis scenarios predicted by a general nonlinear dynamical model https://doi.org/10.1016/j.chaos.2026.118542

人口の増え方は、時代によってまるで違っていた

人類の人口は、ずっと同じペースで増えてきたわけではありません。

農耕が始まった新石器時代には、人口はゆっくりと増えていきました。

ところが産業革命以降、医療、食料生産、衛生環境が大きく改善されると、人口は一気に増加します。

まるで、長く静かに燃えていた火が、突然大きく燃え広がるような変化です。

一方で、1970年ごろからは増加の勢いが少しずつ緩やかになってきました。

出生率の低下や都市化、教育の普及などによって、人口は増え続けているものの、かつてのような爆発的な伸びではなくなっています。

従来の人口モデルでは、こうした変化を説明するために、指数関数的な増加や、ある上限に近づくロジスティック成長など、複数の考え方が使われてきました。

しかし今回の研究では、これらの異なる増え方を、1つの非線形方程式でまとめて説明しようとしています。

この方程式はもともと、ガラスやアモルファス固体といった「無秩序な物質」の物理学から着想を得たものです。

ガラスの中で原子の動きが時間とともに変わっていく様子を説明する数学が、人類社会の人口増加にも応用できるかもしれないというわけです。

少し不思議に聞こえますが、研究者たちは、この数式が新石器時代から現代までの人口変化をうまく再現できることを示しました。

次ページ2064年の「人口半減」は予測ではなく、極端な仮定での試算

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