人口の増え方は、時代によってまるで違っていた
人類の人口は、ずっと同じペースで増えてきたわけではありません。
農耕が始まった新石器時代には、人口はゆっくりと増えていきました。
ところが産業革命以降、医療、食料生産、衛生環境が大きく改善されると、人口は一気に増加します。
まるで、長く静かに燃えていた火が、突然大きく燃え広がるような変化です。
一方で、1970年ごろからは増加の勢いが少しずつ緩やかになってきました。
出生率の低下や都市化、教育の普及などによって、人口は増え続けているものの、かつてのような爆発的な伸びではなくなっています。
従来の人口モデルでは、こうした変化を説明するために、指数関数的な増加や、ある上限に近づくロジスティック成長など、複数の考え方が使われてきました。
しかし今回の研究では、これらの異なる増え方を、1つの非線形方程式でまとめて説明しようとしています。
この方程式はもともと、ガラスやアモルファス固体といった「無秩序な物質」の物理学から着想を得たものです。
ガラスの中で原子の動きが時間とともに変わっていく様子を説明する数学が、人類社会の人口増加にも応用できるかもしれないというわけです。
少し不思議に聞こえますが、研究者たちは、この数式が新石器時代から現代までの人口変化をうまく再現できることを示しました。

























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