そもそも、金はなぜ”金色”なのか

ほとんどの金属は「銀色」をしています。
鉄も、アルミも、ニッケルも、銀そのものも、みんな似たような銀灰色です。
それなのに、金は「金色」です。
では、なぜ金だけ、あんな色をしているのでしょうか。
答えは、原子のなかで電子がどう動いているか、という話につながります。
物体に色がついて見えるのは、ざっくり言えば、その物体の電子がどの色の光を吸い込み、どの色の光を返してくるかで決まります。
ふつうの金属では、電子があらゆる色の光をまんべんなく反射します。
だからすべての色が混ざって、私たちの目には銀色に見えるのです。
ところが、金は事情が違います。
金の原子は重く、その中心にある原子核の引力も強い。
すると、そのまわりを飛ぶ電子は、ものすごい速さで動かないと、原子核に引きずり込まれてしまいます。
どのくらいの速さかというと――なんと光速の半分以上にもなります。

この光速の58%という速度は他のよく見る「銀色」の金属と比べて圧倒的です。
そして光速に近い速度で動くものには、アインシュタインが発見した「相対性理論」の効果が現れてきます。
光速に近づくにつれて、金の電子は”重く”なり、その影響は金の電子軌道全体に大きな影響を与えます。
その結果、金の電子は青い光を吸い込みやすい状態になり、逆にそれ以外の色が反射しやすくなるわけです。
結果、私たちの目に残るのが――黄色なのです。
金が金色なのは相対性理論のお陰というわけです。
さて、金が”金色である理由”はわかりました。
では金は、その輝きをなぜ何千年も保てるのでしょうか。

























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