睡眠障害は恐怖記憶を忘れやすくする効果もあった - ナゾロジー

科学を好きな人を増やすメディア、ナゾロジー！世の中にある沢山の不思議を冒険しよう！

Love science , enjoy !

youtubeチャンネルナゾロジー

睡眠障害は恐怖記憶を忘れやすくする効果もあった

睡眠障害は恐怖記憶を忘れやすくする効果もあった — 睡眠障害は恐怖記憶を忘れやすくする効果もあった恐怖条件付けの翌日に睡眠を奪うと恐怖反応が下がる様子。ここでは、マウスが「音（トーン）と電気刺激」を組み合わせることで恐怖を学習した翌日に、6時間だけ眠らせないようにした場合（睡眠剥奪群）と、普通に眠らせた場合（コントロール群）の“フリーズ行動”を比較しています。グラフの横軸は音を聞かせた試行回数（あるいは時間の経過）、縦軸はマウスがじっと身動きしない「フリーズ」をしていた割合や秒数などを示すことが多いです。ふつうは、恐怖が強いときほどフリーズが増えますが、睡眠を奪われた群ではフリーズ行動が明らかに減少しています。また、この効果は翌日になっても続き、「ただ寝不足で動けない」というよりも「恐怖そのものが弱まっている」可能性を示しています。こうした結果は、学習直後ではなく、翌日でも睡眠不足が記憶（特に恐怖）に大きな影響を及ぼすことを示す重要な証拠です。/Credit:Allison R. Foilb et al .Neuropsychopharmacology (2024)

前の画像

画像の記事を読む

次の画像

この記事の画像 (全4枚)

脳科学のニュースbrain news

もっと見る

brain

脳科学
医療脳波認知
2025.03.08 Sat

【80%が半年以内に意識回復】意識不明患者が目覚める隠れたサインを発見！

意識不明の4人に1人は脳が外部の刺激に反応しているという。ではいつ患者は目覚めるのでしょうか？米CUIMCはこれを予想できるサインを発見。該当する患者は半年以内に80%が目覚めたという
brain

脳科学
インスリン糖尿病肥満脳食品
2025.03.05 Wed

「たった5日間のジャンクフード生活」が脳の仕組みを変えてしまう

独テュービンゲン大学はわずか5日間のジャンクフード生活でも脳に悪影響を及ぼすと報告。短期間でも高カロリー食を続けた人の脳ではインスリン抵抗性が生じており、食欲を抑えることが難しくなりました。
brain

脳科学
アメリカ筋肉脳科学音楽
2024.06.20 Thu

練習中ではなく「頻繁な休憩」がスキルを上達させると判明

スキルの上達には休憩も必要です。米NINDSの研究により、休憩中に脳は練習内容を20倍の速度で何度も再生していると判明。素早い上達を目指すなら適度な休憩が大事なんですね。
brain

脳科学
イグノーベル賞名古屋大学恐怖無意識筋肉脳脳科学
2025.02.02 Sun

「コックリさん」を科学の力で解明！勝手に動くコインや集団パニックの原因とは？

仕掛け人が混じっていると言われるコックリさんですが、近年の研究によりこの不思議な現象が仕掛け人なしでも脳科学的観点から説明可能になってきました。何が十円を動かしていたのでしょうか？
brain

脳科学
脳記憶認知
2025.02.25 Tue

朝食にクルミを食べると1日を通して「脳の反応速度が高まる」と判明！

英URの研究で、朝食に一握りのクルミを取り入れるだけで、脳の反応速度が1日を通じて向上すると判明。また記憶力も高まることが示されました。一体なぜでしょうか？

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!