三重スリット実験で見えた「光のループ経路」 - ナゾロジー

三重スリット実験で見えた「光のループ経路」
三重スリット実験で見えた「光のループ経路」 三重スリット構造の模式図と、光が“ループ軌道”をたどるイメージ。 左右に並んだ3本の細いスリットが金属薄膜に空けられており、真ん中の赤いラインは光がAというスリット近傍からBやCのスリット方向に“回り込む”ように進むルートを描いています。通常の二重スリット実験では考えにくい複雑な経路ですが、金属表面で強く励起される『近接場(表面プラズモン)』によって、こうした微小な“寄り道”経路が大きくなり、観測可能な干渉パターンとして現れるようになります。幅が数百ナノメートル(髪の毛の太さよりずっと細い)という極めて小さなスリット構造と、光が波として振る舞う性質が組み合わさることで、量子力学の新たな一面が見えてくるのです。/Credit:Omar S Magaña-Loaiza et al . Nature Communications (2016)

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