重力と時空が計算機になる日 - ナゾロジー

重力と時空が計算機になる日
重力と時空が計算機になる日 図の左側(パネル a)には、数学者オーギュスト・フェルディナント・メビウスが描いた有名な「メビウスの帯」のスケッチが載っています。帯の端を半回転ひねって貼り合わせると、内側と外側が一枚につながり、どれだけ歩いても“表”と“裏”を区別できない──そんな一方通行の不思議な面ができあがる様子を示す歴史的な挿図です。右側(パネル b)は、その帯をグラフ理論の言葉に翻訳した「7-メビウス・ラダー」の有向版で、14個の点(頂点)がハシゴ状に並び、端どうしが斜めに交差して閉じることで帯のねじれが表現されています。各頂点はゲームの参加者に対応し、矢印の向きは「この人からあの人へ情報が流れる」という通信の一方通行を示します。つまり図は、“ねじれた一枚の面”と“ねじれを持つ情報ネットワーク”を並べて示すことで、メビウスゲームがどのように時空のねじれ(因果のねじれ)をモデル化しているかを見せています/Credit:Physical Review A

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