全生命の共通祖先は既に免疫システムを持っていた:その意味とは? - ナゾロジー

全生命の共通祖先は既に免疫システムを持っていた:その意味とは?
全生命の共通祖先は既に免疫システムを持っていた:その意味とは? この図からわかるのは、LUCAが孤立した存在ではなく、既に多様化した生態系の中に組み込まれていたということです。図の根元に位置するLUCAからは、大きく三つの枝—古細菌(Archaea)、細菌(Bacteria)、そして真核生物(Eukaryotes)—へと分岐している様子が示されています。各グループ内には、古細菌ならLACA、細菌ならLBCA、真核生物ならLECAといった、それぞれの共通祖先が存在します。さらに、真核生物の枝内には、ミトコンドリアの祖先(Mito-LECA)や光合成細胞の祖先(LPCA)など、細かいサブグループも描かれており、これらは互いに影響し合いながら進化してきたことを示唆しています。加えて、赤い線で示される水平遺伝子伝播は、異なる系統間で遺伝子が交換されることで、LUCAが初期からさまざまな生物群と連携していた証拠です。すなわち、この図は、LUCAが既に多様な生物群のネットワークの中で進化を遂げ、互いに影響を与え合う生態系の一部であったことを明確に示しています。/Credit:Edmund R. R. Moody et al . Nature Ecology & Evolution (2024)

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