一部の人々は陰謀論に接すると特殊な脳反応を起こす - ナゾロジー

一部の人々は陰謀論に接すると特殊な脳反応を起こす
一部の人々は陰謀論に接すると特殊な脳反応を起こす 陰謀論的信念の高い人と低い人の脳活動の差を示したもの:Bパネル(dmPFCの棒グラフ)BはそのdmPFCの活動の強さを棒グラフで比較したものです。陰謀論を信じやすい人は、陰謀論的な情報を読んでいるときだけdmPFCの活動が大きくなっています。一方で、事実情報を評価するときは、どちらのグループでも大きな違いはありません。このことから、「陰謀論という“ちょっと怪しい”情報」に直面したとき、信じやすい人ほど“揺れる心”を反映して脳が動いていることが分かります。Dパネル(vmPFCの棒グラフ)DはvmPFCの活動を棒グラフで比較したものです。やはり陰謀論を信じやすいグループで「陰謀論情報」のときだけ高い活動が見られ、事実情報では大きな違いはありません。これは、“自分の考えや価値観にぴったりハマる陰謀論”に直面したとき、この領域が「これだ!」と働く様子を表しています。Fパネル(楔前部の棒グラフ)FはEの活動をグラフで示しています。陰謀論に懐疑的なグループでは、「陰謀論情報」を読むときだけこの領域がグッと活発になります。一方、信じやすい人ではほとんど動きません。つまり、「自分の知っていることと本当に合っているか」を丁寧に照らし合わせている様子が読み取れます。Hパネル(海馬の棒グラフ)Hはその海馬の活動をグラフ化したものです。陰謀論を信じにくいグループでは、「陰謀論情報」を評価するときだけ海馬の活動が顕著に高まっています。逆に信じやすい人では、この領域の動きが小さいことが示されています。つまり、「自分の記憶を呼び起こしながら、新しい話をしっかり確認している」脳の使い方が表現されています。Credit:Shuguang Zhao et al . Scientific Reports 2025

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