DNA以前の絶滅した遺伝コードの痕跡を発見:私たちDNA組は2番手だった - ナゾロジー

DNA以前の絶滅した遺伝コードの痕跡を発見:私たちDNA組は2番手だった
DNA以前の絶滅した遺伝コードの痕跡を発見:私たちDNA組は2番手だった LUCA はより小さなアミノ酸に富んでおり、単一コピーの LUCA と複数コピーの pre-LUCA 配列の間には微妙な違いがある。この図はLUCA(最後の普遍的共通祖先)やそれ以前(pre-LUCA)のタンパク質ドメインが、アミノ酸をどの程度利用していたかを、古い時期の post-LUCA ドメインとの比較で示したものです。
まず、小型アミノ酸(グリシンやアラニンなど)が LUCA の段階で相対的に豊富に使われていたことが分かり、これは「より軽い(分子量の小さい)アミノ酸ほど早くコードに組み込まれた」という結論を補強します。
一方、従来は後期に追加されたと考えられていたシステインやメチオニン、ヒスチジンなどが、実際には意外にも早い段階で利用されていたことも示唆されました。
また、グルタミン(Q)が 19 番目付近で追加されたと推定されるなど、これまでの「コンセンサス・ランキング」とは異なる再配置が見られる点も特徴です。
さらに、LUCA より古い段階のドメイン(pre-LUCA)では芳香族アミノ酸(トリプトファンやフェニルアラニンなど)の頻度が高いという興味深い結果も得られ、全体として「遺伝コードがどの順序で拡張されていったか」を再検討するうえで重要なグラフになっています。/Credit:Sawsan Wehbi et al . PNAS (2024)

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