ブラックホールを素粒子と考えると弦理論が見えてくる - ナゾロジー

ブラックホールを素粒子と考えると弦理論が見えてくる
ブラックホールを素粒子と考えると弦理論が見えてくる 図は、ブラックホール散乱の方程式の背後にひそむ “見えない空間のかたち” を一枚で示したコンセプト図です。左から順に、一次元トーラス(ドーナツ形)に対応する楕円曲線、その二次元版であるK3 曲面、そして六次元のカラビ-ヤウ三重多様体(CY3)を、私たちが 2D で眺められるように投影して並べています。 トーラスは「ドーナツを一周する二種類の輪」を赤と青で描いたシンプルな形ですが、右へ進むにつれ表面が複雑に折り紙のようにねじれ、CY3 では六次元の“超ドーナツ”が絡み合ったようなシルエットになります。これら赤・青の輪は、それぞれの多様体の基本サイクル(Γₙ)を表し、その輪に沿って n 形式 Ωₙ(x) を積分すると“周期”と呼ばれる値が得られます。周期はブラックホール散乱の高次計算に登場する特殊関数そのもので、たとえば CY3 の周期は放出エネルギーや反動速度の数式に直接入り込みます。/Credit:Mathias Driesse et al . Nature (2025)

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