静かなのに重低音の衝撃がズシンとくる体感技術 - ナゾロジー

静かなのに重低音の衝撃がズシンとくる体感技術
静かなのに重低音の衝撃がズシンとくる体感技術 図1は、この研究で作られた「EMSサイレントサブウーファー」というシステムの流れを示しています。まず左側には、ライブの映像と音声があります。これがこのシステムに入力される音源です。その音から、まずドラムやベースギターなどをふくむ全体の音の波形(音の形)が取り出されます。 その次に、音の中から重低音だけを取り出す処理が行われます。ここでは、「ローパスフィルター(LPF)」という、低い音だけを通すしくみと、「キック検出器」というドラムの打点を見つける装置が使われます。この2つの仕組みで、低音の打点信号が作られます。 できあがった打点信号は、筋肉に電気で刺激を与えるためのEMS信号に変換されます。そして、図の右側にあるように、お腹に貼った電極パッドから腹部の筋肉に送られます。利用者は、ヘッドマウントディスプレイでライブ映像を見ながら、ヘッドフォンで音を聞き、同時にお腹に「ドンッ」という低音の衝撃を感じます。これによって、実際には周囲に音をほとんど出さずに、まるで会場のスピーカーの前にいるような迫力を体で体験できるのです。Credit:身体で”聴く”静音型ウェアラブル音響で「音のない重低音」体験を実現!

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