音を出さずに迫力を届ける方法とは - ナゾロジー

音を出さずに迫力を届ける方法とは
音を出さずに迫力を届ける方法とは 図は、「音」と「EMSによる電気刺激」を提示したときに、人がそれぞれをどのくらいのタイミングで感じるのか、その差を測るための実験の様子を表しています。 図の左上には、リズムの信号をつくるコンピューターがあります。そこから出されたリズム信号は、2つの方法で参加者に伝えられます。ひとつはスピーカーを使って音として出す方法、もうひとつはEMS送信機を使って、電気で筋肉を刺激する方法です。 どちらの場合も、参加者はリズムに合わせて机を指でトントンとタップします。そのタップ音はマイクで記録されます。そして、提示されたリズム信号と一緒に保存されます。 図の下にある波形を見ると、リズム信号とタップ音のタイミングが並んで表示されていて、赤い丸で「打点の瞬間」がわかるようになっています。これにより、音でタップしたときと、EMSでタップしたときのズレを計算できます。 この実験の結果、EMSによる刺激は、音のリズムよりも平均で約40ミリ秒(1000分の40秒)遅れて感じられることがわかりました。このズレをふまえて、後のVRライブの体験実験では、あらかじめ映像と音に40ミリ秒の遅れを加えて、体の感覚とぴったり合うように調整されました。Credit:Myoelectric Stimulation Silent Subwoofer Which Presents the Deep Bass-Induced Body-Sensory Acoustic Sensation

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