睡眠障害は恐怖記憶を忘れやすくする効果もあった - ナゾロジー

睡眠障害は恐怖記憶を忘れやすくする効果もあった
睡眠障害は恐怖記憶を忘れやすくする効果もあった 恐怖条件付けの翌日に睡眠を奪うと恐怖反応が下がる様子。 ここでは、マウスが「音(トーン)と電気刺激」を組み合わせることで恐怖を学習した翌日に、6時間だけ眠らせないようにした場合(睡眠剥奪群)と、普通に眠らせた場合(コントロール群)の“フリーズ行動”を比較しています。 グラフの横軸は音を聞かせた試行回数(あるいは時間の経過)、縦軸はマウスがじっと身動きしない「フリーズ」をしていた割合や秒数などを示すことが多いです。 ふつうは、恐怖が強いときほどフリーズが増えますが、睡眠を奪われた群ではフリーズ行動が明らかに減少しています。また、この効果は翌日になっても続き、「ただ寝不足で動けない」というよりも「恐怖そのものが弱まっている」可能性を示しています。こうした結果は、学習直後ではなく、翌日でも睡眠不足が記憶(特に恐怖)に大きな影響を及ぼすことを示す重要な証拠です。/Credit:Allison R. Foilb et al .Neuropsychopharmacology (2024)

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