使い終わったmRNAは消えて終わりじゃない!:mRNAのその後を追跡 - ナゾロジー

使い終わったmRNAは消えて終わりじゃない!:mRNAのその後を追跡
使い終わったmRNAは消えて終わりじゃない!:mRNAのその後を追跡 〔左図〕ホウ素濃度が低いときのNIP5;1遺伝子発現(通常モード) 細胞核にあるNIP5;1遺伝子から合成されたNIP5;1mRNAは、核を出て細胞質へ運ばれます。そこでリボソームがmRNAを“読む”ことでNIP5;1タンパク質が作られ、このタンパク質がホウ素を取り込みやすくしてくれるおかげで、細胞内のホウ素量は適切に保たれます。 〔右図〕ホウ素濃度が高いときのNIP5;1遺伝子発現(制御モード) 周囲のホウ素が過剰になると、細胞質のホウ素濃度も上昇します。するとNIP5;1mRNA上の「AUGUAA配列」でリボソームが止まってしまい(①)、NIP5;1タンパク質の合成がストップ(②)。そのうえリボソームの詰まりによってNIP5;1mRNAは切り刻まれる(③)のです。 切断されたmRNAの断片はRDRによって2本鎖RNAに変換され(④)、さらに切断を受けてからAGO1に取り込まれ、AGO1-sRNA複合体を形成します(⑤)。この複合体は核へ移動し(赤い矢印部分)、ポリメラーゼ(Pol II)の進行を止め(⑥)、最終的にNIP5;1遺伝子の転写そのものを抑えてしまう(⑦)のです。 〔図中の色・記号の意味〕 赤い矢印:切断されたmRNA断片の一部がAGO1に取り込まれ、最終的に核へ運ばれていくプロセス。 紫色の部分:リボソーム停滞とmRNA分解に関して既知の研究成果に基づいたプロセス。 本研究で新しく解明された部分は赤で表記。 灰色で「?」マークがついている段階は、まだ仮説段階で今後の検証が必要なメカニズム。 透明度が高く薄く見えている部分は、そのプロセスの働きが弱いことを示す。 矢印の太さで活性(働きの強さ)を表現している。/Credit:mRNAは消えて終わりじゃない! -mRNA分解中間体が転写を抑える新たなフィードバック機構の発見-

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