“悪魔の階段”に挑む時間結晶――カオスへ滑り落ちる最前線 - ナゾロジー

“悪魔の階段”に挑む時間結晶――カオスへ滑り落ちる最前線
“悪魔の階段”に挑む時間結晶――カオスへ滑り落ちる最前線 図5は、外から一定のリズム(刺激)を加えたときに、システムがどのように自分の振動リズムを変えるかを色で示したグラフです。 横軸には、システム本来の振動の速さと、外部から与えられる刺激の速さとの比率がプロットされています。 この比率が例えば「1/2」や「2/3」になると、システムは外部リズムにぴったり合わせて動き始め、その状態がグラフ上では水平な段差(プラトー)のように現れます。 まるで階段を一段ずつ上るように、こうした同期状態が連続して見えるため、この現象は「悪魔の階段」と呼ばれています。 さらに、この階段パターンは拡大してみても同じような形が繰り返され、無限に続くかのような自己相似の構造、すなわち「フラクタル構造」を持っています。/Credit:Alex Greilich et al . Nature Communications (2025)

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